第4回「くにたち賞」受賞者決定!

2021年4月13日

国立音楽大学同調会が創設した「くにたち賞」の、栄えある第4回受賞者が決定しました!

大 賞 金山茂人(かなやま しげと)氏 1963年学部卒業(ヴァイオリン)
横田裕一(よこだ ひろかず)氏 1985年学部卒業(トロンボーン)
奨励賞 小林啓倫(こばやし ひろみち)氏 2009年学部卒業(声楽)
2012年大学院修士課程修了(声楽)
清水チャートリー(しみず ちゃーとりー)氏 2014年学部卒業(コンピュータ音楽)

受賞された皆様、誠におめでとうございます。
また、全国の同調会会員の皆様には、たくさんの推薦をありがとうございました。
表彰式は、2021年度の『ホームカミングデイ』(10月30日)にて行います。
(詳細は、今夏発行予定の「同調会ニュース」や同調会Webサイトでご案内します。)

受賞者略歴

金山茂人 氏(日本演奏連盟専務理事、日本オーケストラ連盟副理事長)

昭和15(1940)年、富山県立山村(旧)に6人兄弟の末っ子として生まれる。
翌16年12月8日、日本はハワイの真珠湾に奇襲攻撃をかけ太平洋戦争が勃発、敗戦を迎えた昭和20年8月15日、5歳だった。父親はクラシック音楽が好きでヴァイオリンを趣味ながら若いころ早稲田専門学校(当時)からやっていて私が10歳の時、情操教育の一環と思ったのか嫌がる私に自らが先生となりヴァイオリンを特訓した。その後時代も変わり、いろいろなことがあったが最終的には昭和31年、15歳で音楽の専門教育を受けるべく上京した。国立音楽大学附属高校を受験し、そのまま同大学に進み卒業。幸いにも東京交響楽団にヴァイオリン奏者として入団した。それ以降13年間、同楽団でヴァイオリンを弾いていたが民間オーケストラの悲哀からか楽団運営が行き詰まり、やむなく楽団臨時総会が開かれ、3代目の楽団代表に推挙されたのが36歳だった。それから30年、何とか楽団の立て直しに目途が立ったところで楽団長を退き最高顧問の傍ら公益社団法人 日本演奏連盟専務理事、プロオーケストラである北は札幌交響楽団から南は九州交響楽団に至る38楽団が加盟している同じく公益社団法人 日本オーケストラ連盟副理事長、その他10数団体の役員に就任し日本の音楽界全体が発展することに奮戦している。

横田裕一 氏(ブラス・アンサンブル・ソフィアーレ代表、元中学校教諭)

1961年生まれ、沖縄県うるま市出身。あげな小学校、あげな中学校、前原高校卒業。勤めた普天間中学校、山内中学校、美里中学校を率いて九州吹奏楽コンクールに12回出場、その内4回は全日本吹奏楽コンクールに出場。このほか、アンサンブルコンテスト全国大会、九州合唱コンクール、沖縄県の音楽の祭典「全琉音楽祭」に吹奏楽や合唱で15年連続出演。美里中学校吹奏楽部は第44回日本吹奏楽指導者クリニックのモデルバンドとして、沖縄県から初めて選出され招待演奏を行った。1991年、国立音楽大学卒業生のメンバーでブラス・アンサンブル・ソフィアーレを結成、代表を務めている。20年以上にわたる演奏活動を認められ、沖縄タイムス芸術選賞 奨励賞を受賞。
現在も県内小学校から高校まで12校以上を指導している。指導に関わった学校が県内で上位をしめ、高校1校、中学校2校が県代表で九州大会へ出場している。

小林啓倫 氏(バリトン歌手)

国立音楽大学演奏学科声楽専修卒業、同大学院修士課程修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。修了時に優秀賞と奨励賞を受賞。新国立劇場オペラ研修所修了。新国立劇場オペラ研修所海外研修でミラノ・スカラ座のアカデミア短期研修を修了する。第52回日伊コンコルソ第2位。第89回日本音楽コンクール第1位。
これまでに数多くのオペラやコンサートに出演する他、NHK-FMラジオ等にも出演。二期会では創立65周年記念ベルリン・コーミッシェオーパー・日生劇場提携公演『こうもり』にファルケ役でデビュー、好評を博したのに続き活躍を続けている。日伊音楽協会会員。二期会会員。

清水チャートリー 氏(作曲家)

国立音楽大学コンピュータ音楽専修を首席で卒業と同時に有馬賞を受賞(2014)。奨学生として米コロンビア大学修士課程を修了。三菱財団フェローとして米ピッツバーグ大学での研究活動を経て、2018年、独ドレスデンに拠点を移す。受賞歴に2016年マルタ国際作曲コンクール1位、第10回JFC作曲コンクール入選、ISCM《世界音楽の日々》ニュージーランド大会入選など。2018年より日本楽器の記譜法や特殊奏法について、米コーネル大学や仏ストラスブール音楽大学などで特別講義を行っている。